伊東若冲の作品がついに国宝に指定されました

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伊東若冲の作品がはじめて国宝に指定されました。

《今回、国宝に指定するよう答申されたのは、かつて皇室が所有し、現在は三の丸尚蔵館が収蔵する5件で、高階隆兼《絹本著色春日権現験記絵》(二十巻)、紙本著色蒙古襲来絵詞(二巻)、狩野永徳《唐獅子図》(一隻)、伊藤若冲動植綵絵》(三十幅)、小野道風《屛風土代》(一巻)。》

伊東若冲の作品がポピュラーになったのは15年くらい前だったでしょうか、その頃にはジョー・プライスなどの蒐集家により多くの若冲作品は海外に流失してしまっていました。ですから若冲人気は、アメリカからの逆輸入現象でした。

家業を弟に譲り、40歳で独学による画家を目指した若冲は、相国寺(しょうこくじ)で中国画などの模写にふけりました。

独自の精神と画法による作品群は、狩野派などの保守本流路線からはみ出た異端に属するものでした。

いまでいえば「表現の不自由展」に出品するような、アヴァンギャルドな作家だったかもしれません。なので、国宝指定が遅れたのでしょう。

このたび国宝指定されるのは、動植綵絵(三十幅)」で、私はこの三十幅が相国寺に120年ぶりに里帰りした2007年の展覧会でこれらと出会っています。

そして、本日から国立九州博物館での特別展「皇室の名宝」展で、若冲の「動植綵絵」十二幅(六幅ずつ展示替え有り)が展示されるようです。お近くの方は、ソーシャルディスタンスにお気をつけてぜひお出かけください。