しあわせの径~本とアートと音楽と

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キム・ヘス主演の「シグナル」「未成年裁判」がおすすめです

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今日のNETFLIXの「総合TOP10」(もっとも多く見られている10本)は、韓国ドラマが7本入っていて、順位の後ろの方に日本のアニメが3本ランクインされています。

相変わらず「愛の不時着」「梨泰院クラス」がランクインしていますが、TOP10にあがっている韓国作品は、若者たちが見ている恋愛ドラマのようです。

私も見たことがありますから、若者ばかりが見ているわけではないと思いますが、それにしても韓国ドラマが人気です。

そこで、最近NETFLIXで見た韓国ドラマを2本紹介します。
主演はともに、キム・ヘスという女優で、このたび初めて知った女優さんでした。

ひとつは、「シグナル」という刑事ドラマ(ミステリ)です。

過去の未解決事件を専門に捜査するはみ出し者4人だけで編成されたとある警察署の部署がドラマの舞台で、過去に行方不明になった刑事と現代の刑事が無線機(トランシーバ)を介して交信できてしまうという、ファンタジー的要素も含まれています。その無線機の交信で過去と未来(現代)の刑事が協働で事件を解決していくという筋立てになっています。

現実的にはありえないファンタジーなのですが、見ている側としては「悪を滅ぼし正義が勝つ」みたいなことが痛快なので、それに沿った展開にシナリオが進行していきます。

ただし、終始巨悪やそれに立ち向かう刑事たちがシリアスに描かれていて、ストーリーも単純ではなく、全16話からなる長編ドラマがスリリングで短く感じられます。

キム・ヘスは、「半人前」と呼ばれていた駆け出し時代の新人刑事から、未解決事件捜査班のチーフになった現代までを交互に演じていて見事なものです。

このドラマは、韓国での人気を受け日本でリメイクされたものがドラマ化され、昨年には映画化もされたようで、先日地上波でこの映画が放映されました。(妻は録画したようです。)

NETFLIXでは、「シグナル」は4月27日で配信が終了するようですので、未見のお方はぜひご覧ください。

 

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そして、キム・ヘスのもう一つの主演ドラマが「未成年裁判」。彼女は、未成年犯罪を専門に裁く裁判官役をこれまたシリアスに演じています。

裁判官は判決を言いわたすだけでなく、まるで検察官のように現場に出向き事件を調べることもあるようで、そういったシーンがたくさん登場します。また、自分たちが下した刑期を終えた少年少女たちを正しい道に導く大切な任まで持たされています。

主人公たち3人の裁判官は、それぞれ秘密や野心を抱える男女で、担当する少年犯罪と彼ら裁判官の人間ドラマが絡まってスリリングな展開を見せます。

先に紹介した「シグナル」も、この「未成年裁判」でも、政治あるいは政治家が絡むと腐臭が漂ってきます。悪の代名詞や庶民の怒りの矛先は政治家ということで相場が決まっているのは、韓国でも同じことのようでした。

「シグナル」に先んじてこのドラマを見たのですが、その際に初めて知ったキム・ヘスの持つ落ち着きのある独特な表情や声や振る舞いに魅力を感じました。実際はこの女優は華やかな人のようですが、裁判官の着る法服がよく似合うお方でした。

「未成年裁判」は全10話でそれぞれが1時間前後で、比較的短いシリーズだと言えます。こちらもおすすめドラマであります。

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