しあわせの径~本とアートと音楽と

読書、アート、音楽、映画・ドラマ・スポーツなどについてさくっと語ります

快適空間「通いたくなるミュージアム」

今発売中のBRUTUS(ブルータス) 2022年 8月1日号 No.966の特集は [通いたくなるミュージアム]です。

私はネットマガジンで少し見ましたが、全国の博物館や美術館の情報が載せられていて、まさに「通いたくなるミュージアム」が見つけられると思います。

40年以上前に行った「国立民族学博物館」が太陽の塔で有名な千里の万博公園内にあり、いつかまたぜひ行ってみたいと思っていましたが、このBRUTUSを読んでまたその思いを新たにしました。

かねてから、ぜひ行きたいと思う美術館や博物館がたくさんあるのですが、コロナ禍で近隣で開催される特別展さえ足が遠のいています。

娘たちが就職するくらいまでは、よく家族旅行をしましたが、旅先に美術館があればよく立ち寄りました。また、尾形光琳の「紅白梅図屏風」(熱海:MOA美術館)の展示期間(通常は毎年3月)に合わせて旅行を計画したこともあります。娘たちは、旅先の神社仏閣訪問企画はブーイングでしたが、美術館訪問はまあまあ評価してくれました。倉敷の「大原美術館」や金沢の「二十一世紀美術館」は、きっと思い出に残っているはずだと思います。

久留米にあった「ブリジストン美術館」の青木繁「海の幸」などの名作に会いたいとずっと思っていましたが、いまは「アーティゾン美術館」と名を変え2020年に東京に移転してしまいました。東京の方が行きやすくなったので、コロナが収まるまで長生きしようと思っています。

東京には、出張で行くことは何度もあって「国立博物館」「西洋美術館」「近代美術館」「根津美術館」などにそのうち行ってみたいと思いつつとんぼ返りで大阪に帰ってきてしまい、そのまま時は流れ今に至っています。

東京はバブルの頃のコレクションを加え、世界有数のミュージアムを擁する都市になりました。

しかし東京だけでなく、各地の美術館にも名品が多く所蔵されていて、たとえば近畿圏2府4県合わせれば大変な名品や名作が揃っていますし、東海地方もその他の地域の例外ではありません。

明治以前の国宝や重要文化財級の名品に加えて、印象派やモダンアートの作品も各地に宝石のように散らばっていて、日本のコレクターたちの奥深いくて粋な趣味に感心してしまいます。

近畿圏では京阪神の有名どころ以外には「滋賀県立美術館」(未訪問)「佐川美術館」「和歌山近代美術館」などがお勧めだと思います。

今、パリは40度を超える大変な熱波だそうですが、ルーブル美術館は作品のために館内の温度を常時21度に保っているのだそうです。無料開放されている次の第一日曜日は、涼を求めるパリっ子たちでモナリザの前に限らず館内は混雑するのでしょうね。

ということで、わが国の美術館もルーブルに負けず劣らず、常設展だけだと入場料は安く、夏も冬も空調が行き届いていて、静かで、閉館まで制限時間もなく、レストランも併設されていて、ユニークなお土産ショップもあって、おひとりでもカップルでも家族連れでも楽しめる快適空間だと思います。

注意点:事前に以下の点などお確かめください
・特別展と常設展のチケットの区別(両方観覧可能かどちらか一方だけ観覧可能か)が必要です。
・所蔵品が必ずしも展示されているとは限りません。(国宝などは期間限定の場合が多い)
・コロナ禍の特別扱いで入場制限されている場合があります。