しあわせの径~本とアートと音楽と

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「大関正代、君は阪神タイガースか?」/阪神タイガースと大相撲7月場所

今日はスポーツ2題、阪神タイガース大相撲7月場所のことを書きます。

阪神タイガースは、開幕から見事な連敗、3カード連続逆スイープされて0勝9敗でシーズンを始めました。

私は、開幕戦にヤクルトに大逆転された時点で(あの試合は、今シーズンの優勝を確信出来るような試合運びだったのに、大逆転された)、今シーズンのタイガースを見放しました。

9連敗した時には、阪神タイガースは過去の思い出として胸の中に封印してしまいました。

その後、史上最悪の開幕17試合で1勝だったようで、1979年に西武が作った16試合で1勝のプロ野球ワースト記録を更新。その、NPB史上最低勝率は、・063という恥ずかしいものでした。

79年の西武は、球団創設時の記録だから理由ははっきりしていますが、タイガースは昨シーズン最後まで優勝争いしていたチームですから、まさに悪夢の2022年の開幕シーズンでした。

佐藤輝明のことは、「元気か?」と成績チェックはしていましたが、チーム状況はどうでもよくなっていました。

ただ、辛抱強い同居人がいまして、タイガースの試合のことを気にかけていて、借金が少なくなってきたら試合を見るようになっていました。

ということで、タイガースはオールスター前の最終カードに横浜をスイープして、ついに勝率5割に回復しました。ペナントレースは、同率2位で前半戦を折り返しました。

個々の選手の成績やパフォーマンスは、必要十分なところまで充実してきましたので、あとはベンチの首脳陣がうまく機能するかどうかにかかっていて、後半戦とクライマックスシリーズをうまく乗り切ってほしいと思います。

まあ、あまり欲張らずに、楽しみは新首脳陣による来シーズンに取っておくことにします。

 

大相撲7月場所は、私の好きな逸ノ城が優勝してくれてうれしい結果になりました。

実のところ、今場所は初日から上位陣や私の好きな宇良や王鵬などがバタバタ負けたので、ほとんど気がそがれてしまいました。

大関正代(30)にいたっては、前半五日間で1勝4敗(しかも初日から3連敗)ですから、目を覆いたくなる「おまえは阪神タイガースか?」と言いたくなる立ち上がりでした。彼の自信のなさそうな泳いだような視線を見ていると、こちらまでめげてしまいます。

ところが、月場所が終わったら、正代は残りの10日間を9勝1敗の成績を残し、最終成績を10勝5敗で終えました。

正代を見ていると、何が人をそんなに急に変えてしまうのか不思議ですが、来場所もまたのらりくらりの場所になるのでしょうか。

いつもの場所の逸ノ城(29)ものらりくらり状態で、身体は横綱級なのにハートはノミ程度だから、エレベータのように番付を上下し続けてはや8年。「実業団横綱」というアマチュア時代のキャリアがで幕下15枚目からのスタートだったとはいえ、初土俵が2014年1月場所で、初入幕が2014年9月場所というエリート出世を遂げた割には、なかなか花が咲かない力士でした。

ところが、逸ノ城は今場所は充実していたようで、千秋楽の結びの一番で照ノ富士貴景勝に負けたことで、幕ノ内優勝が転がり込んできました。「転がり込んで」は失礼な言い方ですが、優勝には違いないのですから次のステージに上がってもらいたいところです。

まだ日本語がおぼつかない彼ですが、土俵上では言葉は不要ですので、ケガのないようにしてあわてず騒がずのより一層いい相撲を取ってもらいたいと思っています。

その他、1年間の謹慎期間が明けて三段目からスタートとなった朝乃山(28)は、全勝で優勝を果たし、来場所は幕下に上がることになりました。

三段目の力士は元大関の朝乃山にしたら稽古相手にもならない力士たちなのですが、土俵際で相手力士をケガをさせないようにしていた彼の真摯な気配り相撲に好感を持ちました。

そもそもなぜ1年間も謹慎させるのかという協会への憤りを感じますが、とにかくいい相撲を取り続けてもう一度大関に帰り咲いて欲しいと願っています。

といったことで、またコロナがまん延し始めましたが、観客を入れてのスポーツがどうなるのか気になる今日この頃でなのあります。