以前にも記事にしたことがあったと思いますが「朗読睡眠」について記事にしたいと思います。
夜寝る前、布団に入ってまず枕元の小さなスピーカーにスイッチを入れて、Amazon musicかSpotify(無料版)の音楽を聴きながら本を読みますが、すぐ眠くなって消灯します。
その際、スムーズに眠りに入るためにYoutubeの「朗読」(の動画)を聴くことにしています。
いまのところ不眠に悩まされてはいませんが、朗読を聴きながら眠りに入るという睡眠導入の方法を取っています。早朝にトイレなどで起きて二度寝するときにも「朗読」を聴きます。今朝も、6時頃にそれをし、今朝は「方丈記」(佐藤春夫現代語訳版)を聴きながらすぐ寝入って8時30分に起床しました。
朗読とは?
Youtubeには、朗読の動画を挙げている方がたくさんいて、「朗読」で検索すれば数えきれないほどヒットします。
一般的には、短篇・中編の小説が多くて、夏目漱石、芥川龍之介、太宰治、菊池寛、森鴎外、島崎藤村、宮沢賢治、有島武郎、山本周五郎などの誰もが知る巨匠の作品や、岡本かの子、林芙美子、岡本綺堂、小川未明、江戸川乱歩、コナン・ドイル、O・ヘンリーなどの作家の死後50年(現在は死後70年)の著作権が切れた小説が朗読されています。
その他、英語の朗読や、有名事件を扱ったウィキペディアを朗読するとか、「心理学について」などのいわゆるハウツーものの朗読ジャンルもありますが、睡眠導入には普通の小説が適していると思います。
誰が朗読しているのか?
フリーのアナウンサーや、俳優や声優や、窪田等のような著名なナレーターや、読み聞かせに堪能なセミプロのような人や一般人が自らのチャンネルを開設していろいろアップしています。それぞれ個性的ですから、読み方や声の質でお好みによって選択肢は広いと思います。
私は女性の声が好きですし、文中の会話で女性役は女性に限ると思っていますので、女性の朗読者を聴くことが多くなります。
朗読で何を聴くか
私は、小説や古典の随筆の朗読を主に聴いています。初めて聴いたのが、梶井基次郎の「檸檬」でした。30分足らずの短い作品でしたが、何度最初から聴いても主人公が京都の街を歩いて「丸善」に着く前に眠りに落ちていましたから、「完読」するまでかなりの期間を要しました。
極端に短い短篇を除いて、適当にいろいろ聴いていますが、藤村の「夜明け前」は何度聴いても木曽の山の中から抜け出せないでいますので、完読・読了の達成感は必要なくて、熟睡のきっかけになればいいと思っています。
睡眠の妨げになりそうな、長時間に及ぶもの(朝まで朗読が終わっていない)や、ミステリーやホラー小説や官能小説は私の選択肢からは除外されます。
お気に入り作家の発見
睡眠導入とは関係なく、紙の本で読んだことのない岡本かの子や林芙美子や久生十蘭や菊池寛は「青空文庫」で読み返したくなる作品群が多くて、とりわけ久生十蘭(ひさお じゅうらん)という初めて知った作家の作品は魅力的でした。岩波文庫で短編集が出ていたり「青空文庫」にも多くの作品が収められています。
ということで、勝間和代もすすめる「朗読睡眠」をおすすめします。