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地球代表の弟子佐々木大地が将棋星人藤井聡太とのタイトル戦を決めました!

将棋の棋聖戦藤井聡太棋聖の挑戦者を決める決勝戦が昨日行われ、佐々木大地七段永瀬拓矢王座を破って挑戦者となりました。

佐々木大地は、長崎県対馬の出身で1995年5月生まれの27歳。初のタイトル戦挑戦となります。おめでとう。

佐々木の師匠は、誰が名付けたか「地球代表」と言われる深浦康市(51)。少し上に「羽生世代」がいる激戦区で、タイトル獲得通算3期、一般棋戦優勝回数10回というキャリアが、深浦が実力者であることを物語っています。師匠も長崎出身(佐世保市)で、長崎県出身の棋士はこの師弟関係にある二人だけとなっています。

 

 

師匠の深浦は、対藤井聡太の公式戦の戦績を3勝1敗と勝ち越していて、同じく弟子の佐々木の対藤井戦は公式戦を2勝2敗としていて、師弟揃って藤井キラーとしても有名であります。

佐々木大地は、目下公式戦15連勝と絶好調の只中にいて、実力を表す棋士レーティングも渡辺明に次ぐ7位まで上昇していて、その勢いで棋聖戦の挑戦者になりました。

最新の棋士レーティング

挑戦を決めた対局後のインタビューで藤井聡太棋聖との過去の対戦成績は2勝2敗ですが、と問われて「勝ったのは藤井棋聖がまだタイトルを取る前で、その時とは全くの別人。厳しい戦いになるが、食らいついていきたい」と淡々と語っていました。

また、好調の理由について問われると、眼鏡を変えたことに触れ、「種も仕掛けもない眼鏡だが、盤がよく見えるようになったのが良かったかもしれない」と述べて、笑いを誘っていました。

佐々木大地は裸眼のイメージがあったのですが、対局中はメガネをかけているようです。

余談ですが、棋士はメガネをかけている人が9割以上という印象で、藤井聡太森内俊之佐藤天彦、杉本昌隆(藤井の師匠)などがメガネなしの珍しい存在です。ただし、コンタクトを使用している棋士もいる中で、藤井聡太は視力が良いようで、彼は脳内でデータ処理ができて比較的盤上を見ない優れた棋士なのかもしれません。将棋星人藤井聡太は、こんなことでも人間離れしているようです。

ということで、棋聖戦のタイトル戦は、6月5日を皮切りに8月1日まで5番勝負で争われます。6月5日の第1局の対局は、ベトナムのダナンで行われ、コロナ禍でしばらく遠のいていた海外対局の復活となりました。

藤井の棋士番号が307番、佐々木が306番で、半年違いで棋士になった二人のフレッシュなタイトル戦になりますから、いまから楽しみです。

なお、佐々木大地は、目下王位戦の挑戦者決定リーグ(白組)でも負けなしのトップを走っていて、紅組のトップと挑戦者決定戦を戦うことがすでに決まっています。紅組からは、羽生善治か豊島雅之が名乗りを上げると思われますので、王位戦の挑戦者決定戦も注目に値します。王位戦のタイトル戦は8月からの開催予定です。