2023年のM-1グランプリは、決勝戦初出場の令和ロマンの優勝で幕を閉じました。
今年の決勝出場メンバーは､例によって私には新鮮な面々（知らない組が多かった）だったので、クリスマスイブの夜を笑って楽しめました。
和牛が3月をもって解散するという驚きのニュースが入ってきましたが、若きお笑いコンビは続々と結成されて認知されてきているようです。
昨日、2023年グランプリで優勝した令和ロマンは、去年の敗者復活で2位の得票でコンビ名は知っていましたし、立ち位置向かって左のボケ担当髙比良くるまは、去年のM-1以前に何かのYoutubeに出ていたので知った顔でした。
それらのYoutubeを見た限りの髙比良くるまの印象は、すでにM-1出場資格がなくなっているベテラン芸人か、あるいはお笑い作家か、ピン芸人だと思っていましたが、M-1の舞台上ではアグレッシブな漫才師で、私の印象はそのどれもが間違っていたようでした。
令和ロマンは、かつてグランプリで優勝した錦鯉をぐんと若くしたような感じで、松井ケムリのマイクの前から離れないツッコミ芸と、舞台を大きく使うボケの髙比良くるまというスタイルが錦鯉のスタイルとよく似ていると感じました。一見がさつな漫才のようでいて、実はわりと昔からあるスタイルの亜流という感じが、私たち老年にとっては聞きやすくて落ち着きを感じるものでした。
以下、昨夜のM-1決勝のネタ限定で好きだった漫才のご紹介。
◆ヤーレンズ
コンビ名は知っていましたが、初めてネタを見たコンビで、私の一押し漫才。コント調で、ボケ担当が小ネタをたくさん披露してくれて楽しめました。二人のコンビネーションも良くて、さすがは結成12年を経たベテランの良き味が堪能できました。大阪吉本をやめて上京して、関西弁を封印した（？）いまのスマートなスタイルにして成功したのでしょうか。決勝では、紙一重の差で2位でしたが、吉本に所属していたら違った結果になったかもしれません。でも、今日以降たくさん仕事が舞い込むことになるでしょうから、よかったですね。
◆さや香
1本目が高得点過ぎたと思います。そして、決勝の2本目のネタは、セリフが聞き手の耳に入って来ずにちっとも面白くなかったのが残念でした。2本目は長身の方の新山がボケ担当にに変わりましたが、ほとんどツッコミ担当の出番がない台本も、審査員や観客に受け入れられなかったということでしょう。
◆真空ジェシカ
相変わらず好きですが、小ネタ集が年々さく裂しなくなっているのか？シュールな路線が売り物だけど、それが決勝では邪魔をしているのでしょうか。
◆マユリカ
はじめて知ったコンビ。結成12年のベテランで、台本の面白さと話芸で勝負する正統派スタイルが気に入りました。会場受けもよくて、このコンビもお気に入りになりました。また見てみたい漫才です。
◆カベポスター
相変わらずの好感度が高いコンビ。とても面白いネタだったけど、校長と音楽教師の不倫ネタというのがちょっと減点要素だったかもしれない。来年も期待したいですね。
ということで、また来年も頑張って欲しい諸君たちでした。
