名古屋に滞在中に訪れたのが愛知県美術館。
愛知県の美術館を検索していたら名古屋テレビ塔のそばにある当美術館を発見。しかも、洋の東西を問わないコレクションは素晴らしいものだと知りました。
ということで、いま開催中の常設展に足を運びました。
上は、クリムトの「人生は戦いなり(黄金の騎士)」というタイトルの作品です。画像で見たことはあったのですが、「まさかここにあるとは」という出会いでした。
クリムトのイメージは、幾何学的な金屏風のような背景に描かれた柔らかな女性なのですが、この「黄金の騎士」はイメージが逆になっています。
騎士がまたがる黒い馬や背景はやわらかくて厚みのあるビロードのようですが、黄金の騎士は金箔で平面的に表現されています。
この騎士は何のためにどこへ向かうのでしょうか。ウィーンで前衛美術のリーダーだったクリムトの当時の矜持が現れているような気がします。まさに「人生は戦いなり」というタイトルをあらわす、120年前の、いろんな意味でカッコいい作品に仕上がっています。
本作は、トヨタ自動車の寄付で美術館が購入したようですが、愛知県にある美術館は資金が潤沢なのか著名な作家の作品が所蔵されていて素晴らしいことになっています。
ということで、以下に貼り付けたピカソ、ミロ、モディリアーニなどの名作も現在展示中で(4月14日まで)、スマホでの撮影も可能です。入場料一般500円、大学生高校生300円、中学生以下無料。
良いお散歩にもなりますので、ぜひお出かけください。