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藤井クンおめでとう! 前人未到の「最年少6冠+年間グランドスラム+6年連続勝率8割超+先手番29連勝」

将棋の藤井聡太五冠(20)が19日、第48期棋王五番勝負の第4局で渡辺明二冠(棋王名人・38歳)に勝ち、シリーズ3勝1敗でタイトルを奪取しました。

藤井は、竜王・王位・叡王・王将・棋聖に加えて棋王を獲得したことにより、羽生善治に次いで史上2人目の六冠(6タイトル同時保持)を20歳8カ月の最年少で達成しました。

https://digital.asahi.com/articles/ASR3M5H2GR3MUCVL00L.html

最年少というよりも、史上2人目の六冠ということの方が素晴らしくて、あと一冠奪取で七冠に到達しますが、七冠を同時保持した棋士は、将棋の羽生と囲碁井山裕太だけですので、比類なき棋士の領域に到達しつつあります。

 


4月5日からはじまる第81期名人戦七番勝負で藤井六冠は渡辺名人に挑戦します。そして、同じく4月11日から始まる叡王戦では、菅井八段(30)と五番勝負が行われることが決まっています。

名人位を渡辺名人から奪取し叡王を防衛すれば、6月末までには七冠になっている可能性がありますので、春の「将棋・藤井まつり」は今から楽しみであります。

また藤井は、すでに録画収録されていて19日に放送された第72回NHK杯テレビ将棋トーナメント決勝戦では佐々木勇気八段(28)に勝って初優勝し、史上初の一般4棋戦独占制覇(「年間グランドスラム」)を達成しました。

NHK杯の決勝は藤井の後手番でしたので、藤井の先手番連勝記録は29連勝で確定し、これまでの羽生の記録28連勝を上回る新記録でした(その後、棋王戦の第4局の先手番で渡辺に負けた関係で、29連勝で確定した)。

また、19日に判明したNHK杯棋王戦の勝利で、今年度の勝率が8割を超えることも確定し、前人未到6年連続勝率8割以上(デビュー年は全勝だったが対局数が10局だったので除外)という大記録も達成しました。

藤井自身、自身の棋力のピークは25歳くらいだと想定しているようで、私にもそれに異論はありません。しかし、彼がピークアウトしてもそのレベルに他の棋士が到達していない可能性の方が高く、藤井一強時代はかなり続くと私は見通していますので、「お楽しみはこれからだ」ということで間違っていないと思います。

藤井クン、六冠達成おめでとう!