しあわせの径~本とアートと音楽と

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祝 藤井聡太王将のタイトル防衛とタイトル戦20連覇!

年頭から始まった将棋「第73期王将戦」のタイトルマッチ(7番勝負)は、藤井聡太(21)王将が挑戦者の菅井竜也(31)八段を4連勝で退け、3連覇を達成しました。

菅井竜也は、7人の実力者と総当たりの難関「王将挑戦者決定リーグ」戦を5勝1敗の最高成績で勝ち抜いたものの、残念な王将戦に終わってしまいました。印象としては、「藤井聡太という大きな岩が動かなかった」といった感じでしょうか。

1局が2日間におよぶ長時間のタイトル戦(名人・竜王・王位・王将戦)で、藤井聡太を負かすことは、鬼の棲家たるリーグ戦でトップになるより難しいことのようです。

これで、藤井八冠は大山康晴十五世名人(1963~66年に19連覇を樹立)を抜いてタイトル戦の連覇記録を歴代単独1位となる「20連覇」としました。

以下が、2020年度から始まった藤井八冠のタイトル戦の戦跡です。

この連続記録がいつまで続くのか、楽しみです。

将棋 タイトル戦 連続獲得記録ランキング
藤井聡太 20(2020-)★継続中★
大山康晴 19(1963-66)
大山康晴 17(1958-63)
中原誠  17(1974-78)
羽生善治 15(1997-00)
米長邦雄 9(1982~85)
羽生善治 9(1994-95)

目下、藤井は棋王戦のタイトルマッチ5番勝負を伊藤匠(21)七段と対戦中で、先日行われた第1局目は藤井聡太公式戦初の「持将棋(引き分け)」に持ち込まれました。藤井が先番で勝つチャンスだったのですが、同学年の若き挑戦者に粘られて勝負なしの引き分けになってしまいました。

藤井のタイトル戦連覇を阻止する棋士の一番手は、伊藤匠ということになるんでしょうかね。年度末まで戦われる棋王戦の今後の勝負の行方も楽しみであります。

また、名人戦の挑戦者を決める順位戦A級リーグのつばぜり合いも、残り一局を残すところになりました。豊島将之(33)九段が6連勝でA級を独走していたのですが、ここに来て2連敗を喫してしまい、2月29日の一斉対局で挑戦者が決まる運びとなりました。

豊島が6勝2敗で単独トップですが、永瀬拓矢(31)九段と菅井竜也が5勝3敗でそれに続いていて、この3人のうち誰かが82期名人戦の挑戦者になります。

順位戦A級の最終戦は、毎年静岡市浮月楼で一斉対局が行われるビッグイベントで、今年の大盤解説藤井聡太名人が担当し、イベントに大きな花を添えることになります。

https://www.city.shizuoka.lg.jp/143_000264.html
第82期A級順位戦最終局~将棋界の一番長い日~

ということで、藤井王将のタイトル防衛とタイトル戦20連覇に祝意を示したいと思います。おめでとうございます。

 

 

Vサインというより20連覇サインの藤井聡太