しあわせの径~本とアートと音楽と

読書、アート、音楽、映画・ドラマ・スポーツなどについてさくっと語ります

素晴らしき日曜日、藤井聡太と井山裕太は1日で2勝しました

昨日の日曜日、将棋の藤井聡太囲碁井山裕太は1日にそれぞれ2勝しました。

まずは将棋の話題から。

昨日はNHK杯戦の放送(録画放送)があり、藤井聡太(21)久保利明九段(48)に勝利し準々決勝に進出しました。

また、目下、菅井竜也(31)八段と王将戦の七番勝負を戦っていて、昨日行われた第二局を征して二連勝のスタートとなりました。

これで、藤井の2023年度の対戦成績が38勝6敗、勝率が0.864という空前絶後の大変なことになっています。

これをプロ野球の年間試合数143試合で換算すると123勝20敗(0.860)で、いわゆる「貯金」が「103」というとんでもない数値になります。
NBAでいうと、マイケルジョーダンがいて勝ちまくっていたあの1995-96シーズンのシカゴ・ブルズの勝率0.878(72勝10敗)に匹敵するものです。

後年、藤井聡太が最も強かったころはいつだったろうかと振り返った時に、2023年度がそれに該当するかもしれません。あるいは2023年が、藤井聡太のピークが始まった年と記憶されるかもしれません。

強敵たちをなぎ倒してタイトルマッチに出場してくる挑戦者は、その時点でもっとも調子の良い勢いのある棋士なのですが、藤井はその挑戦者たちをことごとく退けていて、それも危なげなく退けていて、懐が深くて隙を見せません。

藤井はデビュー以来まる7年、350勝を超えるキャリアでまだ69敗しかしていませんし、驚くことにまだ3連敗を一度も経験していません

調べてみたら、藤井が2連敗したのは過去に6度しかなく、もっとも直近の2連敗は2021年の11月で、それ以降一度も2連敗すら喫していません。

タイトル戦を戦う上でそのことを考慮に入れると、連敗をしない勝率8割5分の棋士の壁は高くて厚くて、超人のような存在であります。

一方、囲碁井山裕太(34)ですが、同じく昨日はNHK杯戦の放送(録画放送)があり、六浦雄太八段(24)に勝利し準々決勝に進出しました。

また、現在 一力遼(26)と棋聖戦のタイトル戦に挑戦中で、昨日は勝利し棋聖戦七番勝負の対戦成績を1勝1敗としました。

井山は囲碁のタイトルを独占する七冠を二度(2016年と2017年)も経験していますが、現在は「王座」と「碁聖」の二冠を保持しつつ、コンスタントに他のタイトル戦の挑戦者になるなど、いまだに第一人者として活躍しています。

5年ほど前まで井山裕太の追っかけをしていたこともあり、若手が台頭するなか、ますますの活躍を期待するものであります。

昨年は惜しくもあと一歩で名人に返り咲けませんでしたが、再度名人位を取り戻して将棋の藤井名人との「両名人・ロングインタビュー」を実現してもらいたいと願っているところです。

ということで、囲碁界の魔王と呼ばれて久しい井山裕太と、将棋界の超人藤井聡太の「素晴らしき日曜日」のお話でした。