毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。
今週は週刊誌が未発売あるいは書評欄がほぼ休載でしたので、新聞3紙の書評本のみ紹介となります。
また、主な文学賞の近年(一部2021年、2022年、2023年発表文)の受賞作品一覧を掲載しました。
今週の書評本
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◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数
書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上のもの)
◆朝日新聞: 5/6 朝刊 17 冊
ドラゴン最強王図鑑 健部伸明、 なんばきび ほか 学研プラス 1,320
なぜ男女の賃金に格差があるのか 女性の生き方の経済学 クラウディア・ゴールディン 慶應義塾大学出版会 3,740
民主主義を装う権威主義 世界化する選挙独裁とその論理 東島雅昌 千倉書房 6,160
男社会をぶっとばせ!反学校文化を生きた女子高生たち 梶原公子 あっぷる出版社 1,650
塀の中のおばあさん 女性刑務所、刑罰とケアの狭間で 猪熊律子 角川新書 1,034 ②
K-POP現代史 韓国大衆音楽の誕生からBTSまで 山本浄邦 ちくま新書 946
「イクメン」を疑え! 関口洋平 集英社新書 990
黄色い家 川上未映子 中央公論新社 2,200 ⑧
休館日の彼女たち 八木詠美 筑摩書房 1,540
酔いどれクライマー 永田東一郎物語 80年代ある東大生の輝き 藤原章生 山と渓谷社 1,980 ③
卑弥呼とヤマト王権 寺沢薫 中公選書 2,860
ノー・カントリー・フォー・オールド・メン コーマック・マッカーシー ハヤカワepi文庫 1,650
よその島 井上荒野 中公文庫 858
背高泡立草 古川真人 集英社文庫 550 ②
Bye-Bye アタシのお兄ちゃん 竹内佐千子 講談社 1,430
めくってもめくってもオキナワ 垂見健吾 コントマガジン 8,800
赤い月の香り 千早茜 集英社 1,760
◆毎日新聞: 5/6 朝刊 8 冊
ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと 伊藤雄馬 集英社インターナショナル 1,980 ②
長い物語のためのいくつかの短いお話 ロジェ・グルニエ 白水社 2,860
テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習 廣末登 角川新書 1,034 ④
失格でもいいじゃないの 太宰治の罪と愛 千葉一幹 講談社選書メチエ 1,870
羊飼いの想い イギリス湖水地方のこれまでとこれから ジェイムズ・リーバンクス 早川書房 2,750
麻雀放浪記1 青春篇 阿佐田哲也 角川文庫 535
勉タメジャンプ 2023 SPRING 週刊少年ジャンプ編集部 集英社 836
サーカスの子 稲泉連 講談社 2,090 ③
◆読売新聞: 5/7 朝刊 8 冊
リスキリングは経営課題 日本企業の「学びとキャリア」考 小林祐児 光文社新書 1,012
シン・中国人 激変する社会と悩める若者たち 斎藤淳子 ちくま新書 946
タイポグラフィ・ブギー・バック ぼくらの書体クロニクル 正木香子 平凡社 2,530
リベラリズムへの不満 フランシス・フクヤマ 新潮社 2,420 ②
完全ドキュメント 北九州監禁連続殺人事件 小野一光 文藝春秋 2,420 ④
三木武夫と戦後政治 竹内桂 吉田書店 8,800
スマホはどこまで脳を壊すか 榊浩平著、川島隆太監修 朝日新書 935
そして市場は続く 那覇の小さな街をたずねて 橋本倫史 本の雑誌社 2,200 ②
以上
◆近年の主な文学新人賞受賞一覧
◆芥川賞(文藝春秋)
第166回(2021年下半期) 砂川文次 「ブラックボックス」
【候補作】石田夏穂「我が友、スミス」 九段理江「Schoolgirl」 島口大樹「オン・ザ・プラネット」 乗代雄介「皆のあらばしり」
第167回(2022年上半期) 高瀬隼子 「おいしいごはんが食べられますように」
【候補作】小砂川チト「家庭用安心坑夫」 鈴木涼美「ギフテッド」 年森瑛「N/A」 山下紘加「あくてえ」
第168回(2022年下半期) 井戸川射子 「この世の喜びよ」 佐藤厚志 「荒地の家族」
【候補作】安堂ホセ「ジャクソンひとり」 グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」 鈴木涼美「グレイスレス」
◆直木賞(文藝春秋)
第166回(2021年下半期) 今村翔吾 「塞王の楯」 米澤穂信 「黒牢城」
【候補作】佐藤厚志 「荒地の家族」逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」 彩瀬まる「新しい星」 柚月裕子「ミカエルの鼓動」
第167回(2022年上半期) 窪 美澄 「夜に星を放つ」
【候補作】河﨑秋子「絞め殺しの樹」 呉 勝浩「爆弾」 永井紗耶子「女人入眼」 深緑野分「スタッフロール」
第168回(2022年下半期) 小川哲 「地図と拳」 千早茜 「しろがねの葉」
【候補作】一穂ミチ「光のとこにいてね」 雫井脩介「クロコダイル・ティアーズ」 凪良ゆう「汝、星のごとく」
◆三島由紀夫賞(新潮社)
第35回(2022年) 岡田利規 「ブロッコリー・レボリューション」
【候補作】金子薫「『道化むさぼる揚羽の夢の」 川本直「ジュリアン・バトラーの真実の生涯」 九段理江「Schoolgirl」 永井みみ「ミシンと金魚」
第36回(2023年)候補作 5/15選考会
「N/A」年森瑛 2022年6月文藝春秋刊
「息」小池水音 「新潮」2022年10月号掲載
「植物少女」朝比奈秋 2023年1月朝日新聞出版刊
「エレクトリック」千葉雅也 「新潮」2023年2月号掲載
「棕櫚しゅろを燃やす」野々井透 2023年3月筑摩書房刊
◆山本周五郎賞(新潮社)
第35回(2022年) 砂原浩太朗 「黛家の兄弟」
【候補作】吉川トリコ「余命一年、男をかう」 葉真中顕「灼熱」 一穂ミチ「砂嵐に星屑」 一條次郎「チェレンコフの眠り」
第36回(2023年)候補作 5/15選考会
「俺ではない炎上」浅倉秋成 2022年5月双葉社刊
「ループ・オブ・ザ・コード」荻堂顕 2022年8月新潮社刊
「木挽町のあだ討ち」永井紗耶子 2023年1月新潮社刊
「完全なる白銀」岩井圭也 2023年2月小学館刊
「あわのまにまに」吉川トリコ 2023年2月KADOKAWA刊
◆群像新人文学賞(講談社)
第65回(2022年) 小砂川チト 「家庭用安心坑夫」 平沢逸 「点滅するものの革命」
◆文学界新人賞(文藝春秋)
第127回(2022年度) 年森瑛 「N/A」
第128回(2023年度) 市川沙央 「ハンチバック」
◆新潮新人賞
第54回(2022年) 黒川卓希 「世界地図、傾く」
◆すばる文学賞(集英社)
第46回(2022年) 大谷朝子 「がらんどう」
◆文藝賞(河出書房新社)
第59回(2022年度) 安堂ホセ 「ジャクソンひとり」 日比野コレコ 「ビューティフルからビューティフルへ」
◆太宰治賞(筑摩書房)
第38回(2022年) 野々井透 「棕櫚を燃やす」
◆野間文芸新人賞(講談社)
第44回(2022年) 町屋良平 「ほんのこども」
◆吉川英治文学新人賞
第44回(2023年)蝉谷めぐ実 「おんなの女房」
◆小説すばる新人賞(集英社)
第35回(2022年) 青波 杏 「楊花(ヤンファ)の歌」
◆本屋大賞
第19回(2022年) 逢坂冬馬 「同志少女よ、敵を撃て」
第20回(2023年) 凪良ゆう 「汝、星のごとく」
◆中堅作家が受賞対象の文学賞受賞者・作品
◆吉川英治文学賞(講談社)
第57回(2023年) 桐野夏生 「燕は戻ってこない」
◆谷崎潤一郎賞 (中央公論新社)
第58回(2022年)吉本ばなな 「ミトンとふびん」
◆野間文芸賞(講談社)
第75回(2022年) 松浦理英子 「ヒカリ文集」
◆司馬遼太郎賞
第26回 (2022年) 平山周吉 「満洲国グランドホテル」
◆新田次郎文学賞
第41回(2022年度) 玉岡かおる 「帆神 北前船を馳せた男・工楽松右衛門」
第42回(2023年度) 梶よう子 「広重ぶるう」
◆柴田錬三郎賞
第35回(2022年度) 青山文平 「底惚れ」 金原ひとみ 「ミーツ・ザ・ワールド」
◆中央公論文芸賞
第17回(2022年) 青山文平 「底惚れ」
◆読売文学賞
第74回(2022年)小説賞 佐藤亜紀「喜べ、幸いなる魂よ」
第74回(2022年)随筆・紀行賞 沢木耕太郎「天路の旅人」
以上