明日(1月17日)は第170回の芥川賞と直木賞が決まります。候補作は以下のとおりです。
◆第170回の芥川龍之介賞候補作
安堂ホセ「迷彩色の男」河出書房新社
川野芽生「Blue」集英社
九段理江「東京都同情塔」新潮社
小砂川チト「猿の戴冠式」講談社
三木三奈「アイスネルワイゼン」文藝春秋
◆第170回直木三十五賞候補作
加藤シゲアキ 『なれのはて 』講談社
河﨑秋子 『ともぐい 』新潮社
嶋津輝 『襷がけの二人 』文藝春秋
万城目学 『八月の御所グラウンド』 文藝春秋
宮内悠介 『ラウリ・クースクを探して』 朝日新聞出版
村木嵐 『まいまいつぶろ』 幻冬舎
この誰もが知る賞のほかにも、作家のための登竜門というべき新人賞もありますので、以下に2023年の受賞作とともにご紹介することにします。
受賞作を選考した作家たちである「選考委員」もご紹介しています。
私は、2023年はがんばってこれらの受賞作や候補作を何冊か読みましたが、どれもさすがはというべき珠玉のカラフルな名作揃いでした。
ぜひ一度読んでいただきたいと思います。
2023年 文学賞 (◆純文学、◆大衆文学)
第168回(2022年下半期)
井戸川射子 「この世の喜びよ」
佐藤厚志 「荒地の家族」
候補作:安堂ホセ「ジャクソンひとり」、グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」、鈴木涼美「グレイスレス」
第169回(2023年上半期)
市川沙央 「ハンチバック」
候補作:石田夏穂「我が手の太陽」、児玉雨子「##NAME##」、千葉雅也「エレクトリック」、 乗代雄介「それは誠」
〇選考委員:小川洋子、奥泉光、川上弘美、島田雅彦、平野啓一郎、堀江敏幸、松浦寿輝、山田詠美、吉田修一
第168回(2022年下半期)
小川哲 「地図と拳」
千早茜 「しろがねの葉」
候補作:一穂ミチ「光のとこにいてね」、雫井脩介「クロコダイル・ティアーズ」、凪良ゆう「汝、星のごとく」
第169回(2023年上半期)
垣根涼介 「極楽征夷大将軍」
永井紗耶子 「木挽町のあだ討ち」
候補作:冲方丁「骨灰」、高野和明「踏切の幽霊」、月村了衛「香港警察東京分室」
〇選考委員:浅田次郎、角田光代、京極夏彦、桐野夏生、高村薫、林真理子、三浦しをん、宮部みゆき
◆三島由紀夫賞 主催 新潮社
第36回(2023年)
朝比奈秋 「植物少女」
候補作 :年森瑛「N/A」 、小池水音「息」、千葉雅也「エレクトリック」、野々井透『棕櫚を燃やす』
〇選考委員:選考委員 川上未映子、高橋源一郎、多和田葉子、中村文則、松家仁之
◆山本周五郎賞 主催 新潮社
第36回(2023年5月)
永井紗耶子 「木挽町のあだ討ち」
候補作:浅倉秋成「俺ではない炎上」、荻堂顕「ループ・オブ・ザ・コード」、岩井圭也「完全なる白銀」、吉川トリコ「あわのまにまに」
〇選考委員:伊坂幸太郎、今野敏、江國香織、荻原浩、三浦しをん
第45回(2023年)
朝比奈秋 「あなたの燃える左手で」
九段理江 「しをかくうま」
候補作:安堂ホセ「迷彩色の男」、石田夏穂「我が手の太陽」、小池水音「息」、長島有里枝「去年の今日」
〇選考委員:小川洋子、川上弘美、高橋源一郎、長嶋有、保坂和志
蝉谷めぐ実 「おんなの女房」
前川ほまれ 「藍色時刻の君たちは」