しあわせの径~本とアートと音楽と

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2023年の主な新人文学賞受賞作一覧

明日(1月17日)は第170回の芥川賞直木賞が決まります。候補作は以下のとおりです。

第170回の芥川龍之介賞候補作
安堂ホセ「迷彩色の男」河出書房新社
川野芽生「Blue」集英社
九段理江「東京都同情塔」新潮社
小砂川チト「猿の戴冠式講談社
三木三奈「アイスネルワイゼン」文藝春秋

第170回直木三十五賞候補作
加藤シゲアキ 『なれのはて 』講談社
河﨑秋子 『ともぐい 』新潮社
嶋津輝 『襷がけの二人 』文藝春秋
万城目学 『八月の御所グラウンド』 文藝春秋
宮内悠介 『ラウリ・クースクを探して』 朝日新聞出版
村木嵐 『まいまいつぶろ』 幻冬舎

この誰もが知る賞のほかにも、作家のための登竜門というべき新人賞もありますので、以下に2023年の受賞作とともにご紹介することにします。

受賞作を選考した作家たちである「選考委員」もご紹介しています。

私は、2023年はがんばってこれらの受賞作や候補作を何冊か読みましたが、どれもさすがはというべき珠玉のカラフルな名作揃いでした。

ぜひ一度読んでいただきたいと思います。

 

2023年 文学賞 純文学、大衆文学)

芥川賞   主催  文藝春秋

第168回(2022年下半期)
井戸川射子 「この世の喜びよ」
佐藤厚志 「荒地の家族」

候補作:安堂ホセ「ジャクソンひとり」、グレゴリー・ケズナジャット「開墾地」、鈴木涼美「グレイスレス」

第169回(2023年上半期)
市川沙央 「ハンチバック」

候補作:石田夏穂「我が手の太陽」、児玉雨子「##NAME##」、千葉雅也「エレクトリック」、 乗代雄介「それは誠」

〇選考委員:小川洋子奥泉光川上弘美島田雅彦平野啓一郎堀江敏幸松浦寿輝山田詠美吉田修一

 

直木賞  主催  文藝春秋

第168回(2022年下半期) 
小川哲 「地図と拳」
千早茜 「しろがねの葉」

候補作:一穂ミチ「光のとこにいてね」、雫井脩介「クロコダイル・ティアーズ」、凪良ゆう「汝、星のごとく」

第169回(2023年上半期) 
垣根涼介 「極楽征夷大将軍
永井紗耶子 「木挽町のあだ討ち」

候補作:冲方丁「骨灰」、高野和明「踏切の幽霊」、月村了衛「香港警察東京分室」

〇選考委員:浅田次郎角田光代京極夏彦桐野夏生高村薫林真理子三浦しをん宮部みゆき

 

三島由紀夫賞  主催  新潮社  

第36回(2023年) 
朝比奈秋 「植物少女」

候補作 :年森瑛「N/A」 、小池水音「息」、千葉雅也「エレクトリック」、野々井透『棕櫚を燃やす』

〇選考委員:選考委員 川上未映子高橋源一郎多和田葉子中村文則松家仁之

 

山本周五郎賞  主催  新潮社  

第36回(2023年5月) 
永井紗耶子 「木挽町のあだ討ち」

候補作:浅倉秋成「俺ではない炎上」、荻堂顕「ループ・オブ・ザ・コード」、岩井圭也「完全なる白銀」、吉川トリコ「あわのまにまに」

〇選考委員:伊坂幸太郎今野敏江國香織荻原浩三浦しをん

 

野間文芸新人賞  主催  講談社  

第45回(2023年) 
朝比奈秋 「あなたの燃える左手で」
九段理江 「しをかくうま」 

候補作:安堂ホセ「迷彩色の男」、石田夏穂「我が手の太陽」、小池水音「息」、長島有里枝「去年の今日」

〇選考委員:小川洋子川上弘美高橋源一郎長嶋有保坂和志

 

 第44回(2023年) 
蝉谷めぐ実 「おんなの女房」 
候補作:安壇美緒  「ラブカは静かに弓を持つ」、長浦京「プリンシパル」、凪良ゆう「汝、星のごとく」、夕木春央「方舟」  
 
第14回(2023年度) 
前川ほまれ  「藍色時刻の君たちは」 
 
以上