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Netflixでドキュメンタリー映画「警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件」を見ました

Netflixで「警視庁捜査一課 ルーシー・ブラックマン事件」を見ました。

このドキュメンタリーは山本兵衛監督で製作され、Netflixで7月26日から独占配信されています。

2000年に来日中の英国人ルーシー・ブラックマンさんが行方不明になった事件。ルーシーさんの顔写真は今でもはっきり覚えていますが、事件そのものや犯人の情報は全く覚えていませんでした。

実は私は別の事件、整形手術をして顔を変え長い間逃走していた犯人が起こした別の外国人女性が被害になった事件と、ルーシーさんの事件を混同していました。

この事件は捜査が難航したようで、最終的に犯人を逮捕できたのですが、その捜査にあたった男女の捜査官がカメラの前に座って犯人逮捕までの経過を証言します。そして、ルーシーさんの父親も登場し、当時の映像や再現ドラマでなどで構成されています。

当初捜査にあたったのが、証言者たち捜査官の先輩たちで編成された「A班(私がつけた仮称)」で、A班だけでは捜査が進展しなかったので証言者たちで編成された「B班」が活躍します。ただし、A班に忖度しながらのB班の捜査経過がほほえましくかつ勤勉で素晴らしく優秀で、彼らのプロ根性に感動できます。

犯人の名前も顔も私は全く覚えていませんでしたが、もしかするとあまりにも残忍な事件だったので当局が隠したのかもしれません。しかし、本作では事件の全容が明らかにされています。

とりわけひどいと感じたのが、ルーシーさんの事件の影に隠された数々の性犯罪で、その内容があろうことか犯人自身が撮影したビデオテープに残されていて、捜査員がその映像をすべて確認して別の事件も立件できたのでした。

その犯人が残した映像を確認した男女の捜査員が、このドキュメンタリーのカメラの前で、怒りのあまり声を震わしたり、そのなかで唯一亡くなったルーシーさんを思って涙したりします。

残忍な犯人を捜査した刑事たちのドキュメンタリーでしたが、崇高な人間ドキュメンタリーでもありました。

私たちは何のために生まれて生きていくのか、幸せになるために、Netflixのみならずさまざまなネット配信のドキュメンタリーで確かめられたいと思います。


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