しあわせの径~本とアートと音楽と

読書、アート、音楽、映画・ドラマ・スポーツなどについてさくっと語ります

♯読書

乗代雄介の「それは誠」を読了。心温まる小説でした。

それは誠 乗代雄介 文藝春秋 第169回芥川賞候補作に選ばれた、いま最も期待を集める作家の最新中編小説。修学旅行で東京を訪れた高校生たちが、コースを外れた小さな冒険を試みる。その一日の、なにげない会話や出来事から、生の輝きが浮かび上がり、えも言…

今週の書評本 全112冊(11/6~11/12 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+ダ・ヴィンチ+サライ+クロワッサン)

毎週日曜日は、この一週間(11/6~11/12)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPなどをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価…

今週の書評本 全97冊(10/30~11/5 掲載分 週刊9誌&新聞3紙)

毎週日曜日は、この一週間(10/30~11/5)に週刊誌や新聞などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書…

今週の書評本 全85冊(10/23~10/29 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン)

毎週日曜日は、この一週間(10/23~10/29)に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲…

今週の書評本 全101冊(10/16~10/22 掲載分 週刊9誌&新聞3紙)

毎週日曜日は、この一週間(10/16~10/22)に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲…

今週の書評本 全70冊(10/9~10/15 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン)

毎週日曜日は、この一週間(10/9~10/15)に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載…

月村了衛の「香港警察東京分室」を読みました

香港警察東京分室 月村了衛 小学館 第169回(2023年上半期)直木賞候補になった月村了衛の「香港警察東京分室」を読みました。 【あらすじ】日本と中国の警察が協力する―インターポールの仲介で締結された「継続的捜査協力に関する覚書」のもと警視庁に設立…

今週の書評本 全105冊(10/2~10/8 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+ダ・ヴィンチ+サライ)

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今週の書評本 全101冊(9/25~10/1 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン)

毎週日曜日は、この一週間(9/25~10/1)に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HP等をご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲…

話題のノンフィクション「母という呪縛 娘という牢獄」を読みました

母という呪縛 娘という牢獄 齊藤彩 講談社 《深夜3時42分。母を殺した娘は、ツイッターに、「モンスターを倒した。これで一安心だ。」と投稿した。18文字の投稿は、その意味するところを誰にも悟られないまま、放置されていた。2018年3月10日、土曜日の昼下…

今週の書評本 全77冊(9/11~9/17 掲載分 週刊9誌&新聞3紙)

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今週の書評本 全110冊(9/4~9/10 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+ダ・ヴィンチ+サライ+クロワッサン)

毎週日曜日は、この一週間(9/4~9/10)に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回…

永井紗耶子の「木挽町のあだ討ち」は格調高い実事(じつごと)ミステリーでした

木挽町のあだ討ち 永井紗耶子 (著) 新潮社【あらすじ】ある雪の降る夜に芝居小屋のすぐそばで、美しい若衆・菊之助による仇討ちがみごとに成し遂げられた。父親を殺めた下男を斬り、その血まみれの首を高くかかげた快挙はたくさんの人々から賞賛された。二年…

今週の書評本 全88冊(8/28~9/3 掲載分 週刊9誌&新聞3紙)

毎週日曜日は、この一週間に週刊誌などの書評に取り上げられた旬の本を紹介しています。書評内容については各誌・HPをご覧ください。 今週の書評本 *表示凡例◆掲載された媒体: 発行号数 掲載冊数書籍タイトル 著者 出版社 税込価格 書評掲載回数(2回以上の…

今週の書評本 全101冊(8/21~8/27 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン)

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一穂ミチの「光のとこにいてね」を読みました

光のとこにいてね 一穂ミチ 文藝春秋 一穂ミチの「光のとこにいてね」を読みました。著者の作品を読むのはこれで3冊目で、いま本が売れる作家の仲間入りを果たしていると思しき著者ならではの面白い力作でした。 7歳で偶然出会った同い年の女性、結珠(ゆず…

今週の書評本 全45冊(8/14~8/20 掲載分 週刊9誌&新聞3紙)

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映画「特捜部Q 知りすぎたマルコ」を楽しみました

アマゾン・プライムで、映画「特捜部Q 知りすぎたマルコ」鑑賞。 「特捜部Q」シリーズは、ユッシ・エーズラ・オールスンの早川ミステリーでも、「檻の中の女」「キジ殺し」「Pからのメッセージ」「カルテ番号64」「知りすぎたマルコ」まで読んできて、映画の…

今週の書評本 全70冊(8/7~8/13 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン+サライ)

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今週の書評本 全94冊(7/31~8/6 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+ダ・ヴィンチ)

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過去から日本の未来を問う小川哲の「地図と拳」をお薦めします

地図と拳 小川 哲 新潮社 1冊の本として私の生涯で最大ページ(640頁)の「地図と拳」を読了しました。 日露戦争から第二次大戦を挟んで、1899~1955年の約半世紀、未開発の満州(中国東北部)に真摯に生きた日本人と中国人とロシア人がいて、それら男女の半…

今週の書評本 全92冊(7/24~7/30 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン)

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今週の書評本 全76冊(7/17~7/23 掲載分 週刊9誌&新聞3紙)

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今週の書評本 全106冊(7/10~7/16 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+クロワッサン)

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明治神宮の造営とその時代を描いた朝井まかての「落陽」を読みました◎

落陽 朝井 まかて (著) 祥伝社文庫 牧野富太郎の伝記小説、朝井まかての「ボタニカ」を読んでいて、巻末の祥伝社の本の紹介で見つけたのが「落陽」でした。 かねてから、明治神宮の杜に興味を持っていたのですが、その杜が作られるに至った経緯や、全国から…

コンテンポラリーダンスのような井戸川射子の「この世の喜びよ」を読みました

この世の喜びよ 井戸川射子 講談社 第168回芥川賞(2023年1月)受賞作、井戸川射子(いどがわ いこ)の「この世の喜びよ」を読みました。本書は、中編の受賞作のほかにごく短編の「マイホーム」と「キャンプ」が掲載されています。 主人公はスーパーの喪服売…

今週の書評本 全84冊(7/1~7/9 掲載分 週刊9誌&新聞3紙+ダ・ヴィンチ+サライ)

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2023年上半期に読んだ本のうち良かったものを読了順にご紹介

2023年上半期に読んだ本のうち、良かったものを読了順に紹介します。 本が売れなくなって本を読まない人が多くなって久しい世の中ですが、それでも面白くて楽しくて素晴らしい本は続々とと出版されています。 私は比較的最近に出版されたものを図書館で借り…

朝比奈秋の「植物少女」には、圧倒的な生命の尊厳が塗りこめられていました

植物少女 朝比奈 秋 (著) 朝日新聞出版 今期の三島由紀夫賞を受賞した「植物少女」を読みました、どの頁も例外なく胸や目頭が熱くなる作品でした。 主人公の美桜(みお)を出産する時に、脳出血で植物状態になってしまった母、深雪。 美桜は、植物状態の深雪…

菊池寛と文藝春秋の物語「文豪、社長になる」を読みました

文豪、社長になる 門井慶喜 (著) 文藝春秋 書評で知った「文豪、社長になる 」というタイトルと表紙のイラストを見て、この小説のモチーフは菊池寛と彼が創立した文藝春秋のことだと容易に想像がつきました。 菊池は、現代では文豪と呼ばれるほど一般に人気…